【映画感想】くるみ割り人形と秘密の王国
先日、そごう美術館の【薄井憲二バレエ・コレクション特別展 】を訪れていてから、頭の中はいつもくるみ割り人形の音楽が流れていました。クリスマスといえば、くるみ割り人形!
ということで、10月に予告を観てからずっと気になっていた、映画【くるみ割り人形と秘密の王国】へ。会社帰りに行ったので、アクセスのいい新宿のバルト9。実は、初バルト9でした。新宿で映画を観るときは、松竹に行くのが多いです。
チケットデザインが、いかにもディズニーという雰囲気。この主人公クララの薄紫のパーティードレスが本当にカワイイ。
平日夜で、レディースデーでもない日だったので、とても空いていました。映画予告を大々的にしていたのですが、公開から2週間も経つとあっという間に小さいシアターにされる不景気さったら!
舞台はロンドン。クリスマスイブの夜、主人公のクララは家族でドロッセルマイヤー邸のクリスマスパーティーに出席します。
ところが、クララはパーティーに乗り気ではありません。
ドロッセルマイヤー邸では、ドロッセルマイヤーから子供たちに一斉にプレゼントが贈られます。それは自分の名前が付いた色のリボンを辿って行くとその先に自分への贈り物があるというシステム。ところが、クララがリボンを辿っていくと、なんとそこは屋敷の外の見たこともない雪が深い森。
ここから、クララの冒険が始まります。
ストーリや演出に、ちょこちょこバレエ組曲・くるみ割り人形の要素を挟んでくれるのが嬉しいです。一番、グッと来るのはエンドロールの始めり方の演出。思わず、ここでこの曲使うのね!と、歓喜の声を上げそうになりました。(映画館だから、勿論静かにしてましたよ!)今時、エンドロールの最後まで観客が殆ど席を外さない映画なんてとても珍しいですよね。
あまり、詳しいことを書くとこれから観る方の楽しみがなくなってしまいますね。とにかく衣装の可愛さや、演出と音楽の美しさがピカイチでした。
ストーリーが薄い、どうしてそこでそうなるの?という不評な映画レビューが口コミサイトでは目立ちましたが、あかいタヌキは大満足です。おそらく、原作と、バレエのくるみ割り人形を知っている人のほうがより楽しめると思います。
欲を言えば、せっかく4つの王国があるのだから、もうちょっとしっかり紹介して欲しかった。そして、お菓子の国では、コーヒーの踊りとかバレエで魅せなくても音楽は使って欲しかったなー、と。
舞台がなぜロンドン?そこだけ、誰か教えてほしい★☆★