タヌキお寛ぎ~あかいタヌキの生活~

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【映画感想】メアリーの総て

とても珍しく、映画公開初日に観に行った映画です。【メアリーの総て】は、ゴシック小説の古典的名作「フランケンシュタイン」の作者、イギリスの女性作家メアリー・シェリー人生にスポットを当てた映画です。なんてあの怖い物語の作家が18歳の美女なのよ!ということろから、始まりますよね。(主演のエル・ファニングがとにかく美しいんだな。)

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公開初日ともあって、気合が入った立体オブジェが展示されていました。こちらは新宿のシネマカリテ。小さな映画館なので、ゆっくり鑑賞できるのが嬉しい。ただし、座席のソファに直接席番号が刺繍されているので、暗転してから自分の席を探すのは辛すぎると思います。

後妻とうまくいかないメアリーは、既婚者のパーシー・シェリーと駆け落ちします。自由で幸せな人生が待っているはずだったのに、そこでは次々と悲しい出来事が彼女を襲うのでした。

鑑賞していて思ったのが、16歳で駆け落ちして、18歳で「フランケンシュタイン」を執筆するまでのたった2年で人生色々ありすぎでしょ!というところ。2時間映画で、20年くらいの歳月を無理くりまわす映画もあるこのご時世。あえて、2年に焦点を絞ってストーリーを構成しているので、鑑賞後の満足度はとても高いものでした。

驚いたことは、駆け落ちしたメアリーとパーシーの二人の世界ではなく、駆け落ちの時に養妹のクレアがついてきたこと。そして、このクレアが登場時にはとても想像がつかないビッチで、なかなか酷い。

そして、テーマは愛とかそういうのよりも、女性の自立や権利についてのメッセージ性が高く、そこも予告映像を見た段階では全く予想していませんでした。

とても印象的だったのは、【選択をすれば、結果が伴う】というメアリーの台詞。確かに、私たちは毎日様々な選択を無意識にしていますが、その結果というのが必ずついてまわります。当たり前のことですが、改めて言われると、ハッとさせられるところがあります。

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公開初日ということもあり、一番遅い上映時間でも、座席の約8割が埋まっていました。学生の時は、洋画は殆ど手を出さず、もっぱら邦画を観ていましたが、大人になると洋画のよさも分かるものですね。

ところで、秋に鑑賞したフランスオペラの【ルイーズ】もそうですが、なぜ駆け落ちするカップルは必ず【自由恋愛】という台詞をいうのでしょうか。そして、駆け落ち相手の男はもれなく働かない詩人というセット付!★☆★